Amazon Kindle 2 出荷開始

2月9日発表があった Amazon の電子ブックリーダーの2世代目の出荷が始まった。一つ目の日記はこちら

Amazon.comをチェックすると価格359ドルで、在庫ありとなっている。また、同日、Amazon の CEOのTVインタビューがあった。(こちら)

これによると、「ユーザからの大きな需要に驚いている。」と同時に「紙から電子リーダーへの移行期で、長期的に待たないといけない。」と述べた。

すなわち、技術的には未だ紙とのギャップが大きいとの認識だろう。潜在的なビジネス上の需要は大きいけれど、そこに到達するには、技術的ブレイクスルー(低価格化も含め)が必要な気がする。私なら359ドルは高すぎる。

Amazon Kindle 2 噂通り 2/9に発表

遅い日記になってしまったが、噂通り、Amazonの電子ブックの第2世代品が発表された。詳しい仕様はこちら(Internet Watch)。Amazonは、Apple音楽配信で市場を圧巻したように、本のオンライン配信でリードしたいらしい。


電子ブックリーダー、私自身はかなり懐疑的。プラスの記事とマイナスの記事があるので、まとめてみた。

プラス

  • 第1世代品は50万代売れたと推測する人もいる。(Engadget)
  • 私自身も昨年9月までのシリコンバレー駐在中に飛行機の中で使っている人を二人ぐらい見かけたことがある。
  • 昨年末には、Kindleに限らず、電子ブック市場を楽観視する記事も見られる。(New York Times)ここには、iPhone用アプリのStanzaの紹介もある。
  • その日の日経新聞夕刊は、好意的な記事

マイナス

第1世代品と比べて、あまり変わらないのでは?という記事。

  • CNET: It's far from a total revamp.
  • CNET What's new about the Kindle 2? Not a whole lot.
  • 出荷台数は公表されていない。
  • 対応するタイトル数は公表されるが、出荷された本数は公表されない。

背景にある主な技術は、E-ink 社に代表されるペーパーディスプレイと呼ばれる技術。電源を切っても表示され、視認性が高く、低消費電力。今までに携帯電話のキートップに使われたことがある。

難点は、表示が遅い、カラーは、あまり綺麗でない点。New York Time 紙の記事にもあるように、iPhone のディスプレイで十分という人もいる。

果たして、電子ブックリーダーは、Kindle 2により、他のメーカーが参入するほどのおおきな市場に立ち上がるのか。どこかのソフトメーカーのように Version 3 まで待つ必要があるのか、悩ましい。

Netflix のインターネットビデオが躍進!?

Netflixインターネットでのビデオ配信の基本事項を調べてみた。

  • 料金:8.99ドルの無制限プラン加入のユーザは見放題、広告や予告編などなし。
  • 回線速度:最低 1.5Mbps が必要、推奨は 3Mbps。画質は、回線品質に応じて自動で切り替わる。
  • タイトル:少し古い映画12,000本とTV番組

(最新の映画は、10万本のDVDレンタルを利用して欲しいらしい。)

  • バイスBlu-ray プレイヤー(399ドル、LG-BD300, サムソン BD-P2500/BD-P2550)、ROKU(99ドル), Xbox, TiVo

2008年第4四半期の報告では、数百万人のユーザが利用((渡辺千賀さんのブログSilicon Alley Insider)、会員数は940万人。

なお、Netflix は宅配DVDレンタルで大躍進。ビジネススクールのケースにも登場するほど。月額固定料金制、延滞料なしの仕組みで人気。その仕組みは、こうだ。

  1. インターネットの同社ページでレンタル希望リストを登録
  2. DVDのディスクだけが、ペラペラの封筒で郵送されて来る。ケースなどなし。
  3. 見終わったら、同じ封筒で、ポストに投函。切手は要らない。
  4. リストの次のDVDが送られてくる。

なお、料金プランは、ひと月あたりレンタルできる枚数が2枚に限定されたものと、無制限の2種類。
また、無制限プランは、一度に送付するDVDの枚数に応じて異なる。

  • 2枚限定:4.99ドル/月
  • 無制限、1枚ずつ送付: 8.99ドル/月
  • 無制限、2枚ずつ送付: 13.99ドル/月
  • 無制限、3枚ずつ送付: 16.99ドル/月

インターネットビデオは、この無制限プランに加入しているユーザが対象。

宅配DVDレンタルは、競合のBlockbusterが追随。日本でも、DMMツタヤも同様のビジネスを行う。

スーパーボールで3D広告 (IntelとDreamworks)

米国で最高視聴率を誇るTV番組は、アメリカンフットボールの米国一を決めるNFLのスーパーボール(Super Bowl)だろう。休憩時間に放映されるTV広告が毎年話題を呼ぶが、米国時間の2月1日、初めての3D広告が登場した。

DreamWorks社が製作し、Paramount 社から春に配給されるCG映画「Monster vs Alian」の予告編を流す(した?)らしい。そのCMの予告編はこちら

映像制作会社のDreamworks社は, Intelと共同でInTru3Dという技術開発に取り組み、今後、3D映画で消費者に訴求する考え。(インタビュービデオ, CNET-Jの記事)これは、2008年8月のIntel Developer's Forum にて、発表していた。IDF

スーパーボールでは、Pepsi 社がSobe Waterという飲料水の3DのCMも流す。このため、全米では1億2500万個の3D眼鏡が作成され、Best Buy やタTarget などの全米の小売り店で、無料で、配布されたという。(なお、配られた眼鏡は従来の赤青とは違って、色再現が良いらしい。EETimes Japan

また、NBCは、2月2日放映の"Chuck"というコメディ番組でも3D放送を流すので、その眼鏡をとっておくように呼びかけている。そのキャッチフレーズが"Don’t Chuck Your Glasses"。NBCの発表記事, NBCの告知, Chuckのプロモ 

3D映画の普及のきざしは、今回で3回目らしい。果たして、本格的に普及するかどうか。

追記:
ビデオ付きレポートはこちら

Eye-Fi カード レビュー

既に米国で発売されていたEye-Fiカードが、昨年12月、日本でも発売された。米国以外では、初めて。

無線LAN機能付きSDカードというだけでは、このカードのありがたみは伝わらない。

何が嬉しいのか

撮影した写真をかたっぱしから、何もしなくても、写真共有サイトに送ってくれる。ついでにパソコンの指定したフォルダにも送っておいてくれる。

なので、デジカメに無線LAN機能をつけるカードというより、写真のネット共有をより簡単にしてくれるカードだ。その手段として無線LAN機能が付いてくる感じ。

設定は至って簡単

無線LAN内蔵カメラは、スタイラスとか持って、小さい画面と格闘する必要があるが、すべての設定は、パソコンの画面で行う。アプリケーションソフトは、カードに内蔵されてくる。

電子メールの登録の後、写真共有サイトのアカウント情報と無線LANアクセスポイント情報を入力。

後はカメラで撮るだけ。

Facebookで試す

送付先にFacebookを設定した。写真編集画面では、外部プログラムでアップロードされた写真の登録を促す承認画面が現れる。これで、公開したくない写真のアップロードをとりやめたり、公開範囲を直の友達か、その友達までかなどを設定できる。

はてな」にも対応しているようなので、そっちも楽しみ。ブロガーには嬉しい。

何が便利

  • 設定が簡単
  • SDカードリーダーなど接続する手間が不要
  • カメラの小さい画面でアップロードする写真を選ぶ手間が不要
  • ネット上もPCにも同時に転送
  • 消費電力も少なそう (詳細な比較テストが必要)

気づいたこと

5分ほど使った間に気づいた最初の問題は、縦位置の写真(Portrait)が横位置(landscape)で表示されること。カメラ側で解決すべきだろうが、アップロード後にFacebookの機能で、写真を90度回転する必要がある。

iPhoneからFacebook Appでアップロードする際には、iPhone側で回転してくれているので、ラクチンなのに。

日本語化

外箱は、米国の最初の版と同じデザインだが、日本語化されており、スタートガイド、オンラインのFAQもすべて日本語化されている。すばらしい。

要望

対応カメラ

SDカードスロットさえあれば、どのデジカメでも使える。が、転送中に電源が自動オフされてしまう可能性があるのは、まずい。今後、カメラ側でEye-Fiカードに対応したものが、多数、出てくるのを期待したい。

ソニー Cybershot G3 レビュー

CEショーで展示された世界初のインターネットブラウザ搭載デジカメ Sony Cybershot DSC-G3 がもう店頭に。ネットで買おうと思ったら、アマゾンもヨドバシも取り寄せというので、買いに行ってきた。これが、スタイラスかぁ。ペイントペンと言うらしい。ストラップにぶらさげることになっている。


(この写真はぼけぼけですな。)

早速、撮影しようとしたら、付属バッテリは充電されておらず、まずは充電からせねば。マニュアルによると、満充電220分、実用充電160分だそうな。

アクセスポイントの設定

まず、無線LANの起動は、本体横のWLANというボタンを押す。

ネットワークの設定では、自動検索されたアクセスポイントの一覧が表示され、選択。

暗号化方式の選択する。

暗号キーを入力は、ソフトキーボードを利用。入力された文字の表示が小さいので、お年寄りは、老眼鏡が必要かも。deleteキーは押し続けてもリピートされないので、一文字づつ削除する必要がある。

なお、一度利用したアクセスポイントの設定は、保存が可能。

WEPキーの入力は、指先でも出来た。が、その後のいくつかの画面で、指先ではうまく入力されない画面があり、ペイントペンを利用した。

(最終更新日:2009年1月23日)

ミニHDカムコーダー


ついにソニーも参入。

仕様

  • Sony: ビデオ 1080p 30fps, 静止画5M, 1.8M, 1.8インチ液晶, メモリスティック写真

    横型も(CM-1): $200 5倍光学ズーム, 2.5インチ液晶(回転) 写真

  • DXG: ビデオ1,920x1,280, 静止画8M, 3インチ液晶(回転), SDHC, 横型も(1,440x1,080)
  • Kodak: 生活防水, ビデオHD720p 60fps, 静止画 2インチ液晶, HDMI出力, Zi6の後継
  • RCA: ビデオHD/SD 60fps, 静止画8M, microSD, HDMI出力, 2インチ液晶

Flip Mino HD (実売$200)から始まったミニHDカムコーダーの新製品発表が目白押し。既に発売の下記の製品に加えて、上記4機種の発表となった。